掲載29社のうち10社が近畿、その多くが京都です。大徳寺、京都迎賓館、桂離宮、パリの美術館——実際にどんな仕事をしてきた会社なのかを、事実だけで並べます。
CHASHITSU TOKYO に掲載している29社のうち、10社が近畿に拠点を置いています(関東8社、中部3社、東北3社、九州1社、海外4社)。そしてその多くが京都の会社です。茶室をつくろうとすると京都の名前が並ぶのは、偶然ではありません。
この記事では、褒め言葉ではなく「実際に手がけてきた仕事」だけを並べます。会社を選ぶとき、いちばん確かな材料はそれだからです。
【中村外二工務店(京都・1931年創業)】 茶室・料亭・美術館・個人邸を、国内外で手がけてきた数寄屋の名門です。
【山中工務店(京都・1909年創業)】 大徳寺御用達。パリでの茶室建築など、海外での実績も持ちます。
【山本興業(京都市左京区)】 調査・設計・施工・メンテナンスまで一貫して対応します。大徳寺黄梅院の茶室「向春庵」(1998年)、京都迎賓館「桐の間」の天井(2004年)、パリ・ギメ美術館の茶室「虚白」(2001年)などを手がけてきました。
【ヤマショウ(京都市右京区)】 小間から広間まで、新築・改修の両方を手がけます。木を生かした施工が持ち味で、パリでの展示など海外での仕事もあります。
【松文商店(京都市上京区)】 銘木・数寄屋材料の専門店であり、施工も手がけます。京都迎賓館、桂離宮、仁和寺松林庵の修復、中之島香雪美術館などに材料を納めてきました。
【安井杢工務店(京都府向日市・1688年創業と伝わる)】 代々宮大工として西山方面の社寺に仕えてきた工務店です。国宝茶室「如庵」の犬山への移築(1971年)、国宝茶室「待庵」の保存修理(1977年)、京都御苑「拾翠亭」の保存修理(1984年)などを手がけてきました。
【野口工務店(京都市西京区・1970年創業)】 古建築・数寄屋住宅を手がけます。等持院の茶室「清漣亭」の解体修理、大徳寺玉林院「洞雲菴」の修理などの実績があります。
【ディー・アーキテクツ(京都)】 二畳の組立式現代茶室「清香庵」を手がける設計事務所です。大がかりな工事を必要としない現代の茶室をつくっています。
【ミリエーム(京都)】 短期間で設営できる組立式茶室を提供しています。四畳半茶室4,180,000円(税込・運搬費別途)、二畳茶室3,300,000円と、公式サイトで価格を公表している数少ない会社です。
こうして並べると、同じ「京都の茶室の会社」でも、一点ものの普請を数十年重ねてきた工務店から、価格を公表して組立式を売る会社まで、幅があることが分かります。大徳寺や離宮の仕事をしてきた会社に小さな稽古場を頼むのが正解とは限りませんし、その逆もまた然りです。
京都以外にも、東京・神奈川・静岡・岐阜・愛知・山梨・宮城、そしてオランダと米国に会社があります。地域で絞り込んで、実績と価格帯を見比べてみてください。
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