幕末から明治初期の重要人物・大久保利通が政治的密談に使った茶室『有待庵』。消失の危機から2019年に確認された歴史的意義と建築についての研究書が新刊Kindle本として発売されました。
幕末から明治初期にかけて日本の政治を大きく動かした大久保利通。その人物の隠れ座敷『有待庵』が、Kindle本の研究対象になりました。
【大久保利通と『有待庵』について】
『有待庵は大久保利通が幕末慶応2年から明治4年まで活動の拠点とした御所東の石薬師門からほど近い町家の奥庭にあった茶室』と著者は記しています。
この茶室は、政治活動の表に出さない側面を持つ大久保の、秘密裏の密談の場として機能しました。『錦の御旗制作に関する密議』が行われたことでも知られています。
【消失から復活まで】
東京遷都の後、大久保家の手を離れた有待庵は、大久保の三男・利武によって買い戻されました。往時の姿に戻された後は、『重要な維新史蹟として多くの政治家や軍人、文化人、さらには海外要人までもが訪問』する場所となったのです。
戦後、屋敷の大部分は建て替えられましたが、茶室の現存は噂だけでした。『2019年5月筆者は、大久保旧邸跡の家屋が全面的に建て替えられる初日に行き会い、奥庭に有待庵が現存していることを確認』したと著者は述べています。
【本書について】
・著者:原田 良子 ・形式:Kindle版(電子書籍) ・ページ数:81ページ ・発売日:2025年2月6日 ・価格:¥500 ・言語:日本語 ・ASIN:B0DWD72TBK
本書は、有待庵の発見に至る経緯と、これまでの研究成果をまとめたものです。茶室の歴史的意義と建築についての学術的な考察が記載されています。
【CHASHITSU TOKYO から】
大久保利通のような政治的な力を持った人物が、茶室を政治活動の拠点として使用したことは、茶室が『茶を点てる場所以上の機能』を持つことを示しています。自宅に茶室を作られる際には、その茶室が「何をする場所か」を、こうした歴史的な事例から学ぶことも、設計の大切な視点になります。
出典:Amazon.co.jp Kindleストア『大久保利通の茶室「有待庵」の研究』原田良子著(2025年2月6日発売) https://www.amazon.co.jp/dp/B0DWD72TBK
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