別荘や離れに、日常から離れた茶室をつくりたい。設計事務所・数寄屋の工務店・組立式の3つの頼み方を、掲載会社の実例で比べます。
別荘や離れに茶室をつくりたい、という相談は、自宅の一室を茶室にするのとは少し性格が違います。敷地にゆとりがあり、景色を取り込みたい。年に何度かしか使わないので、手入れのしやすさも気になる。この記事では、頼み方を3つに分けて、CHASHITSU TOKYO の掲載会社の事実と一緒に並べます。
【頼み方① 設計事務所に頼む】 建物全体の設計の中に茶室を組み込みたいとき、あるいは景色の見え方や動線から考えたいときは、設計事務所が入口になります。掲載会社では、大貫雄二郎一級建築士事務所(東京・練馬区)が茶室を専門とし、建築士が設計して数寄屋大工と直接契約する形をとっています。椿建築デザイン研究所(東京)は30年を超える実績があり、茶室の設計と施工を行い、海外の案件にも対応しています。
【頼み方② 数寄屋の工務店に頼む】 「本格的な茶室」を求めるなら、茶室を数多く手がけてきた工務店に直接相談する方法があります。掲載29社のうち13社が本格数寄屋の会社で、たとえばヤマショウ(京都市右京区)は小間から広間までの新築と改修を、山本興業(京都市左京区)は調査・設計・施工・メンテナンスまでを一貫して手がけています。内田工務店(神奈川)は、関東で京都の職方を招いて本格的な茶室を施工しています。
【頼み方③ 組立式・規格品を置く】 離れとして小さな茶室を置く、という選び方もあります。太洋社(群馬・富岡市)は組立式の「柿匠小間」を3畳65万円・4畳半90万円・6畳130万円(税込・インターネット特別価格)で販売しています。加藤美建(静岡・伊東市)は運搬と組立がしやすい置き茶室を扱っています。ミリエーム(京都)は組立式の四畳半茶室4,180,000円・二畳茶室3,300,000円(いずれも税込、運搬費は別途)と価格を公表しています。
【3つの違い】 設計事務所は「何をつくるか」から一緒に考えられる反面、設計の期間と費用がかかります。工務店は手わざの確かさが強みですが、こちらの要望がある程度決まっている必要があります。組立式・規格品は価格と工期が先に見えますが、敷地や景色に合わせた一点ものにはなりません。
【別荘ならではの確認】 年に数回しか使わない建物では、留守のあいだの換気と湿気、水屋の水抜き、畳や土壁の手入れを誰がするかを、設計の段階で決めておくと後が楽です。完成後のメンテナンスまで頼めるかどうかは、会社ごとに違うので、最初の相談で聞いておきましょう。
どの頼み方にも正解・不正解はありません。「景色から考えたい」なら設計事務所、「本格的な数寄屋を」なら工務店、「まず小さな離れを」なら組立式。会社一覧で種類を絞り込み、実際の仕事を見比べてみてください。
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